" 等級プロテクト特約が消える?

事故でも等級が守られる特約

等級プロテクト特約とは

等級プロテクト特約は、1年間の保険契約期間中、1回目の事故に限り、保険金を請求しても翌年の等級がダウンすることなく、現在の等級が適用されるという特約です。

事故があっても等級が守られるため、各種特約の中でもとてもメリットの大きい特約でした。

「でした」というのは、2012年10月の等級制度の改定を機に、東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、あいおいニッセイ同和損保、日本興亜損害保険など損保大手が軒並みこの特約を廃止したため、今ではこの特約を選べる保険会社が本当に少なくなったためです。

1年間無事故を続けても、等級は1等級ずつしか上がっていきません。

ところが、たとえ小さな事故でも、また避けようのないもらい事故であっても、ひとたび事故による保険金請求を行えば3等級のダウンになってしまいます。

しかも2013年10月以降は、「事故有等級」という通常の等級よりペナルティーの大きい割引率が適用されることになります。(等級ダウンによる影響

事故がなければ時期契約で1等級アップするところが3等級ダウンするのですから、等級上の「失われた時間」は実質的に4年間になるということです。

この4年間の等級の遅れが最高の20等級に達するまで保険料負担の増加として付きまとうことになります。

一回目までとはいえ、事故があっても等級すえおきとなるこの特約は、契約者にとっては「無事故の4年間」という貴重な時間を購入するようなもので、大変大きなメリットになります。

契約者のメリットが大きいということは、保険会社にとってはあまり売りたくない特約だということであり、特約追加の保険料が高くなってきた経緯がありますが、2012年10月の等級改定で取り扱う保険会社が一気に少なくなってしまいました。


等級プロテクト特約が消えてしまう?

この記事を書くにあたって改めて等級プロテクト特約が残っている保険会社を調べたら、JA共済とセコム損保だけになってしまったようです。(2013年1月9日現在)

自動車保険のノンフリート等級

セコム損保にしても公式サイトの特約紹介には載っていませんので、いずれ廃止になるのかもしれません。

等級プロテクト特約は、年1回に限り保険事故があっても「等級すえおき事故」の取扱にするというものでしたが、この等級すえおき事故自体が廃止されて「1等級ダウン事故」になったため、この特約を残せば矛盾してしまうということなのでしょうか。

もしそうであれば、等級プロテクト特約を「等級1ランクダウン特約」などと衣替えして、3等級ダウンを防ぐ特約が残ってもいいような気がしますが、現実にはそんなものはありません。

この特約は、発売が開始されてしばらくはメリットがアピールされ積極的に販売されたようですが、近年は各保険会社とも赤字要因となり、いわばお荷物になっていたようです。

2012年10月からの等級制度の改定が等級プロテクト特約廃止のいい機会になったのかもしれません。

ファミリーバイク特約と並んで契約者にとってメリットの大きいと言われた等級プロテクト特約が消えかかっています。

仮にJA共済がこれを残し続けるとしても、他に保険会社の選択肢がないのであれば事実上全面廃止になったようなものだと思います。

事故有等級の導入といい、この等級プロテクト特約の廃止といい、今回の等級制度改訂は事故についてペナルティーが大幅に強化されるものとなりました。


<各社の等級プロテクト特約の状況>(2013年1月9日現在)

■等級プロテクト特約あり

JA共済
セコム損保

■特約はないが前契約の保険会社の特約等級を引き継ぐ

東京海上日動

■特約なし。前契約の特約等級の引継ぎもしない(3等級ダウン)

あいおい損保
アクサ損害保険 朝日火災
アメリカンホーム保険
AIU保険
エース損害保険
SBI損保
共栄火災
セコム損害保険
ゼネラリ保険会社
全労済
ソニー損保
そんぽ24
日本興亜損保
三井ダイレクト
三井住友海上
損保ジャパン
富士火災(パンフレットから消えている)
セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険にはない)
チューリッヒ(廃止)


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